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11.05.31 四つ葉通信 入れ歯(義歯)の正しいケア方法
清潔にしたい!けれど、入れ歯専用の洗浄剤を使うだけの方が圧倒的。
それだけでは十分なケアとはいえません。入れ歯の正しいケア方法をご紹介します。
入れ歯には、「部分床義歯」と「全部床義歯」の2種類があります
●部分床義歯
“部分入れ歯”と呼ばれるものです。自分の歯が残っている場合に入れます。入れ歯と自分の歯をしっかり固定するため、クラスプなど細かい装置が付いています。
●全部床義歯
“総入れ歯”と呼ばれるものです。上あご・下あごそれぞれの、自分の歯が全てなくなった場合に入れます。
入れ歯のケアの重要性
入れ歯についた汚れや細菌を取り除くことが重要です。
入れ歯にも歯と同じように歯垢(デンチャープラーク)が付着し、細菌のすみかとなります。
口臭や口腔内粘膜の炎症(口内炎など)の原因にもなりますので、毎日入れ歯のお手入れをしましょう。
※赤い部分が歯垢の付着部分です。
入れ歯の汚れがたまりやすいところ
入れ歯のケア〜歯ブラシによるケア〜
入れ歯も食後にブラッシング。
食事の後は入れ歯をはずして、ブラシですみずみまでみがきましょう。
入れ歯専用のブラシを使うと効率よくみがけます。
●落とすと割れやすいので、水をはった洗面器などの上でみがきましょう。
入れ歯のケア〜入れ歯(義歯)洗浄剤によるケア
ハブラシでは落ちにくい汚れや細菌の除去に効果的。
ハブラシでは落ちにくいステイン(茶渋などの汚れ)の除去、口臭や口内炎をまねく原因となる細菌(カンジタ菌など)の除去には入れ歯(義歯)洗浄剤が効果的です。
入れ歯(義歯)洗浄剤の使い方
- コップやケースに、入れ歯が完全に浸る程度の水またはぬるま湯(60℃以下)と入れ歯(義歯)洗浄剤を入れます。
- 洗浄液にしっかり浸るように入れ歯を入れます。
- 十分に浸したら洗浄完了です。さらにひと晩浸けおきすると効果が高まります。
- 洗浄液から入れ歯を取り出して、水でよく洗い流してください。
◎商品によって使い方が異なりますので、ご使用になられる商品の使用方法をお確かめの上ご使用ください。
残っている歯のケア
部分床義歯の方は、残っている歯のブラッシングも忘れずに。
自分の歯を少しでも多く、そして長く残すため、入れ歯のケアだけでなく自分の歯や歯ぐきのケアも行いましょう。
●歯垢のたまりやすいところ
●残っている歯のみがき方
1本の歯に対して、ハブラシの毛先を振動させながら丁寧にみがきましょう。
ワンポイントアドバイス
夜、おやすみの時は、入れ歯をはずしてお水(60℃以下)のなかへ!
- 入れ歯の土台となる歯ぐきを休めます。
- 乾燥による入れ歯のいたみ・変形を防ぎます。
歯磨剤や洗口液を使うとより効果的!
入れ歯をみがく時には入れ歯を傷つけないように、清掃剤(研磨剤)無配合の歯磨剤を選びましょう。
痛い時や壊れた時は、自分で修理せず歯科医院へ!
より快適に入れ歯を使用するため、歯科医院で定期健診を受けましょう。