News
10.05.01 四つ葉通信 お口のことについて知ろう(前編)
平均寿命と歯の寿命
平成18年簡易生命表によると、男性の平均寿命は79.00歳、女性の平均寿命は85.81歳となっています。一方、永久歯の平均寿命は、下図のように、歯の種類によって異なりますが50~70年です。
自分の歯が20本以上あれば何でもおいしく食べられ、食事を楽しめます。また、歯があることで楽しく会話ができたり、若さを保つことができたりします。日頃からお口のお手入れをしっかり行い、自分の歯を1本でも多く保つことが大切です。
歯ってどうなってるの?
[エナメル質]
歯の表面を覆うエナメル質は、体の中でもっともかたい部分です。エナメル質の95%以上は、ハイドロキシアパタイトという結晶でできています。エナメル質自体は半透明ですが、エナメル質下の象牙質の色によって黄色みがかった白色にみえています。
[象牙質]
エナメル質よりやわらかく、骨よりややかたいのが象牙質です。象牙質の色は黄白色です。
[セメント質]
歯根部分の象牙質の表面を覆うセメント質は、骨と似た組織を持っています。
[歯髄]
俗に歯の神経といわれているものです。細い血管や神経、リンパ管などが通っています。象牙質に酸素や栄養を供給しています。
[歯槽骨]
歯を支えている骨を歯槽骨(しそうこつ)といいます。
[歯根膜]
歯と歯槽骨を結びつけていて、かむことによって受ける力を歯槽骨に直接伝えないようにするクッションの役割を果たしています。
[歯肉]
俗に歯ぐきといわれているものです。
[歯周ポケット]
歯と歯ぐきのすき間のことですが、健康なお口では1~2ミリ程度の深さで歯肉溝(しにくこう)と呼び、歯周病などですき間が深くなったものを歯周ポケットと呼びます。